「筋膜」という言葉を最近よく耳にするようになった方も多いのではないでしょうか?
実はこの筋膜が、あなたのゴルフスイングや体の痛みと深く関係しているのです✨
今回は筋膜とは何か、そしてどのようにゴルフパフォーマンスや体の痛みに影響し、そのケアがなぜ重要なのかを解説します。
1. 筋膜とは?全身を包むボディスーツ

定義として筋膜とは、「人体に広く分布する結合組織の軟部組織成分で、全身に途切れない三次元のマトリクスを形成している構造体」です。
難しい記載でしたが、簡単にいうと「筋肉や神経、内臓、血管など、人体のあらゆるものを包み込んでいて、全身にボディスーツのように途切れなくつながっているもの」になります。

筋膜には「浅筋膜」と「深筋膜」の大きく 2 種類があります。
ここでは特に「深筋膜」について深堀りしていきます。
深筋膜は筋肉を覆い、一つ一つの筋肉の形を作ったり、様々な筋肉を包み込んで筋肉同士を繋いでいます 。まさに全身をボディースーツのように包む膜の役割を果たしています 。
2. 筋膜の滑走とヒアルロン酸の重要な役割

筋膜は、2~3層のコラーゲン線維の層で構成されています。
これらの層の間には、ヒアルロン酸が豊富に存在しており、このヒアルロン酸が潤滑剤となって、筋膜の各層が滑らかに滑り合うことを可能にしています 。この滑走性が、私たちの体のスムーズな動きを支えているのです。
3. ヒアルロン酸の粘性増大が引き起こす弊害
本来、ヒアルロン酸はサラサラな状態ですが、特定の要因によってヒアルロン酸はネチョネチョな状態となり、筋膜の滑りが悪くなります 。
これにより、体の可動域が制限されたり、痛みが生じたりする原因となります 。
ヒアルロン酸がネチョネチョな状態になる主な要因は以下の 3 つです:
①濃度の増加
損傷した筋肉や、長期間動かさない(不動)筋肉では、ヒアルロン酸の含有量が増加することが報告されています 。これによりヒアルロン酸の濃度が上昇し、粘性が増大(=ネチョネチョになる)することで深筋膜の滑走不全につながります。
②pH の低下(酸性化)
繰り返しの活動による筋肉の疲労は、乳酸の発生を促し、筋肉内のpHを低下させます。pH が 6.6 以下になるとヒアルロン酸の粘性が 20%以上増大すると言われており 、筋肉の使いすぎ(過用)が深筋膜の滑走不全の原因となります。
③温度の低下
低温環境もヒアルロン酸の粘性を高める要因となります。
これらの要因により粘性が増大したヒアルロン酸は、「ゾル状(水溶液のようにサラサラな状態)」から「ゲル状(ジェルのようにネチョネチョな状態)」に変化します 。この状態では深筋膜の滑りを悪くし、結果として関節の可動域制限、筋出力低下、そして痛みなどを引き起こすのです 。
4. 筋膜と痛みの深い関係
深筋膜の中には、痛みを感知する「自由神経終末」や、体の位置を感知する「ルフィニ小体」「パチニ小体」といった固有感覚受容器が豊富に分布していることが確認されています 。
驚くべきことに、これらの感覚受容器は筋肉の約 10 倍も存在すると言われています。
この事実から、筋膜は痛みと非常に深く関係しやすい組織であることがわかります 。
筋膜の滑走障害は、直接的な痛みだけでなく、体の位置情報の認識にも影響を与え、運動パフォーマンスの低下につながります。その状態で運動を行うと、本来の動作パターンから逸脱しやすいため、痛みなどの症状出現につながる可能性があります 。
5. 筋膜ケアでゴルフパフォーマンスを向上
筋膜の機能障害は、外傷、手術、過用(使いすぎ)、不良姿勢、誤った運動パターンなどによって引き起こされます。
その結果、ヒアルロン酸がネチョネチョな状態となり、最終的には筋膜の滑走障害へとつながります 。


筋膜ケアの施術では、このネチョネチョな状態となったヒアルロン酸を、摩擦による機械的ストレスと熱を用いて解消することで、筋膜の滑走性を改善します 。
これにより、各筋膜層でのスムーズな滑走が可能になり、可動域の拡大、筋出力の向上、痛みの軽減が期待できるのです。
ゴルフで最高のパフォーマンスを発揮し、長く健康に楽しむためにも、筋膜の状態に意識を向け、適切なケアを取り入れてみましょう。
店舗情報
店舗名
青山筋膜整体 理学BODY 立川店
営業時間
8:30~22:00
住所
〒190-0012
東京都立川市曙町2-31-4 レジス立川曙町502
アクセス
JR立川駅 徒歩6分
電話
050-3171-3460
本記事は、インドアゴルフ練習場「八王子ゴルフ」が運営する「八王子ゴルフニュース」編集部が提供しています。
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